TOM WAITS / CLOSING TIME

TOM WAITS / CLOSING TIME

CLOSING TIME

雨の日にはTOM WAITSを聴きたくなります。


とある日の雨の午後、ふと車内のカーオーディオでTOM WAITSをかけた時の事、

独特のしわがれた声と、美しく繊細なメロディが織りなす、けだるく、甘く、優しい
音楽。

そして静かに車の屋根を叩く雨音と、辺りをしっとりと包み込む空気、単調に繰り返されるワイパーの往復。

そんなものたちが不思議と絡み合い、なぜか全てがひとつになったような感覚を覚えて、その日からTOM WAITSと雨が結びつくようになりました。



TOM WAITSの音楽には、たちこめるような人間臭さを感じます。



まず初めに「人」がいて、そこから自然に湧き出てきたような、

必然として生まれて来た音楽という印象があって、

どこかカッコ悪くて情けない空気を秘めつつも、

なくてはならないものがぎっしり詰まっているかのようで

音の中に確かな鼓動と息吹を感じます。


己の表層の部分をすんなりと突き抜けていつのまにか心の奥にすーっと入り込んでくるような音楽です。

発表当時、TOM WAITSはまだ20代前半だったそうで、このアルバムはのデビュー作でもあります。
早熟というか、早老というか、20代の作る音楽とはとても思えないほど、深く、人間臭い空気を持った音楽。

その後の作品は数あれどどうしてもここに戻ってしまうアルバム。



聴く度に心が洗い流されてしまう一枚です。


文:ヰケダ
posted by JIYUGAOKA-ROCKS at 19:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | T

TOTO / TOTO W

TOTO / TOTO W

TOTO W

邦題は「聖なる剣」と言います。

グラミー賞7部門を受賞したアルバムで当時は「ROSANNA」があっちこっちでかかってました。

ギターのSTEVE LUKATHERは心の師匠です。
自分にとってはまさに教科書みたいなギタリストで、リフやらソロやら良くコピーしたものです。

学校で「TOTO聴いてる」と言うと、
おおよそ9割の人が「ああ、トイレの・・・」とボケて答えるのでちょっとうんざりもしたものです。

TOTOは元々BOZ SCAGGSのバックをつとめていたスタジオミュージシャンの集まりです。

メンバーの参加アルバムは数え切れないほどで他のミュージシャンのアルバムを買ってクレジット見ては

「あ、ここにもいる」

なんて気づく事がしょっちゅうあります。

売れっ子ミュージシャンが集結したスーパーグループです。


その確かな実力を持ってして、このアルバムはほとんど一発録りで作られているそうです。

決して単純なリズムではないサウンドなのに、「せーの」で録音されたというのが驚きです。

ライブ盤ならともかく、自分達のプレイによほど自信がないと出来ないと思います。


そのせいか、サウンド全体に空気を感じます。
何と言いますか、楽器が近くで鳴っている感じというか、ひとつひとつの楽器の音が個別に封じ込められてしまっていなくて、一緒にいるような感じです。

よーく聴くと「AFRICA」のイントロで小さくメンバーの笑い声が入っているのが判ります。


TOTOが一番良かった頃の集大成じゃないでしょうか、デビューから3作目までの期間でじわじわと勢いを増して、この作品で一挙に盛り上がったような気がします。


その後はベーシストが替わってヴォーカリストも次々と替わり、キーボードが抜けてドラマーが亡くなって・・・
と、数々のメンバーチェンジを繰り返して残念ながらもう当時の勢いは失せてしまった感があります。

「TOTO」がもっとも「TOTO」らしかった頃の自身に満ち溢れた一枚です。

文:ヰケダ
posted by JIYUGAOKA-ROCKS at 23:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | T

TODD RUNDGREN / A cappella

TODD RUNDGREN / A cappella

A Cappella

実はこのアルバムを買った明確な動機を思い出せません。

なんでだろ?

ジャケットが面白かったから?
TODD RUNDGRENに興味が沸いたから?
それとも何かの雑誌で紹介してたっけ?

正直、どれもピンと来ないのです。

たぶん、彼のアルバムの中で一番最初に買った作品のはずなのに、
その理由が未だに判らない、でも今では大好きなアルバムです。

「A cappella」というタイトルの通り、全曲アカペラによる構成です。

ところがこいつがクセもので、いわゆる巷で流行りのコーラスハーモニー系ではなく、
TODD RUNDGREN自身の声による多重録音、しかもメロディのみならずリズム音も彼の声で作ってるのです。

「ドゥンドゥドゥンドゥンドゥン」とか「チャ!チャ!チャ!」とか
スタジオで録音してる光景を思い浮かべるとちょっと笑えます。

う〜む、でもたしかにアカペラ。タイトルに偽りなし。

ジャケットもちょっと変わってます。
なぜか日本の学生服を着て、なぜかバリ島のお面を被ったTODD。

コンセプトがまるでわかりません。でも不思議と調和してるところがすごい。

なんじゃこりゃ?と思わせる曲あり、
心に染みる美しいハーモニーを聴かせる曲あり、
なんとも多彩な極上アカペラの数々が収められていて、
いつもあっという間に聴き終えてしまいます。

妙な手作り感のある、不思議で素敵な一枚です。


文:ヰケダ
posted by JIYUGAOKA-ROCKS at 13:03 | Comment(2) | TrackBack(1) | T
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