シアターブルック / TALISMAN

シアターブルック / TALISMAN

TALISMAN


音楽との出逢いの形はさまざまで、
時には何かのはずみのようなほんの小さなきっかけから
いつしかかけがえのないものになってしまう、
何か運命めいた不思議なものが潜んでいる事があるものです。


たしか10年ぐらい前の事。

音楽雑誌「ギターマガジン」の表紙に抜けるような気持ちのいい青空を背景にギブソンレスポールを提げたアフロヘアーの男が満面の笑みを浮かべて写ってる写真がありました。
無邪気な子供のような笑顔、なんて嬉しそうな笑顔。

ナチュラルトップのちょっと珍しいカラーのギブソンレスポールと、どこまでも純粋な笑顔がココロにちょっと引っかかって、めくった誌面の記事には
「佐藤泰司(シアターブルック)」
と男の紹介がされていました。タイジとの初めての遭遇。

その時はただそれだけの話。

その後しばらく経ったある日、テレビの深夜のCMで流れた曲にふと心が動きました。
わずか15秒の、切り取られた時間に流れた音楽にどこか不思議な空気を感じて思わず見入ると
それは「TALISMAN /シアターブルック」とテロップの入ったCD発売の告知CMでした。

ギターを弾いているのは、あのかつて見たアフロの男、タイジ。

なぜかココロがざわめいて、その音楽をもっと聴いてみたいと思い思わず傍らのメモにバンド名を記した夜でした。

翌日、当時はまだ丸井の地下にあったヴァージンメガストア新宿店でアルバムを買って帰って
CDプレイヤーにかけた時に確信しました。

「このバンドは凄い。」

歌詞、メロディ、サウンド、全てが深くて広い。
聴けば聴くほどに深みを増し、
すっかりその音に捕らえられてしまいました。


空と風と大地、
そこに立つ人間、その命、血と涙、怒りと祈り。
時に鋭く、時に温かく、繊細で、図太く、
全てに響きあうかのようなサウンド。

きっと彼らにしか産み出せない音が全身から解放されているように感じられて、
その時からずっとフェイバリットの一枚になったアルバムです。


シアターブルック自身が
未だ越える事のできないほどの完成度をもった
傑作の一枚だと思います。



文:ヰケダ
posted by JIYUGAOKA-ROCKS at 21:44 | Comment(6) | TrackBack(0) | 邦楽あ〜さ
この記事へのコメント
ヰケダさん、ゲストライターシリーズ第一弾。
ごくろうさまでした。
今後もいいアルバムの紹介をお願いします。


シアターブルック・・・

あのタイジって男は確かに魅力がありますね。
4〜5年前の5月、日比谷野音でのライブチケットを持っていながら引越しと重なり行けなかったことを思い出しました。

行っておけばよかったです。。。
Posted by コトー at 2005年03月26日 22:03
コトーさま

ありがとうございます。

「TALISMAN」購入以降、
シアターブルックの東京でのライブへは、
ほぼ全て足を運んでおり、
4〜5年前の5月の日比谷野音も行きました。
ライブも凄く良いです。

ここ最近は、恵比寿リキッドルームと
新宿ロフトでのライブが多いですね。
野音はすっかりやらなくなってしまいましたが、
ぜひまた再開して欲しいものです。

ではまた後日、
投稿させていただきます。
Posted by ヰケダ at 2005年03月26日 22:30
ヰケダさんお久しぶりです(笑)
一瞬誰か分かりませんでした。

しかしシアターブルックと来ましたか。シブい!
オイラも大阪神戸時代はよくライブに行ってましたよ、あのノリは当時自分の中になくてビックリした思い出があります。
心斎橋のクアトロや当時のバイト先の隣にあったチキンジョージなんかで。


ここ最近(てゆうか、関東に来てから)はライブに行ってないのでまた見てみたいなぁ。

しかし、もう彼らもベテランなんだと思うと自分の歳を改めて感じます(笑)
Posted by ヲカモ★ at 2005年03月26日 22:48
ヲカモさま

「ヲカモ」に習って「ヰケダ」にしました(笑)。

確かに彼らのサウンドには独特のノリがあって、
そこに惹かれた次第です。ありそうでない音楽ですね。

長いこと活動してるわりに、
なかなか大ブレイクしないところが、
ファンとしてはもどかしくもあり、
でもちょっと嬉しくもあり
なんとも複雑な心境ではあります。
Posted by ヰケダ at 2005年03月27日 00:57
自由が丘マニアックスの方でデビューしたてのK-StyleクライアントJulieです。

シアターブルック、今までに1曲しか聴いたことがないのですが、以下、タイジについてちょっとお話を。

佐藤タイジとは中学校と高校で同級生でした。
明るくて、学校と友だちを愛しているやつでした。

中学校の運動会では、クラス毎に巨大な横断幕を作るのですが、私が提案したストーンズの唇マークとタイジが提案した何か(忘れました)がクラスメートの圧倒的支持を受けてしまいました。
担任の先生は嬉しくなさそうでした。
私らの組の旗は運動会でも目立っていました。
2ヵ月後にタイジがくれた年賀状には、「2人のデザインが選ばれたのはいい思い出ですね」と書いてあり、私はタイジは本当にいい奴だなと思いました。

何年か前に出た高校の同窓会では、アコースティック・ギターで歌ってくれました。
自分のやりたいことと売れるかどうかという営業判断の間で悩むんだと言ってました。

なお、中学校時代から皆で時々、タイジは100%日本人なのかと話してました。
そして、タイジが大学生の時、帰省して入ったお寿司屋さんではジャマイカ人だと間違われたそうです。

以上、シアター・ブルックの音のことには無関係の無駄話で失礼しました。
Posted by Julie at 2008年06月29日 01:54
Julieさま。

はじめまして。
まさかタイジの同級生の方が来られるとは思わなかったのでびっくりです。

シアターブルックのサウンドが売れるか否かで
タイジが悩んでたのは、アルバムやライブで凄く感じてました。
ファンは年々確実に増えているんだけれど、
なかなか大ヒットには至らないもどかしさはあったと思います。
ただ、いちファンとしては、TALISMANの延長線上で
ずっと突っ走って欲しいんですけどね。
彼らの魅力は間違いなくそこにあると思うので。

残念ながら今は活動休止中ですが、
吹っ切れたシアターブルックにまた会いたいと願う日々です。
Posted by ヰケダ at 2008年07月01日 12:38
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