BRIAN SETZER ORCHESTRA / THE DIRTY BOOGIE

BRIAN SETZER ORCHESTRA / THE DIRTY BOOGIE

THE DIRTY BOOGIE

会場は革ジャンでリーゼントの人だらけ。

アルバムリリース後の来日公演、そういったファッションの人をたまに街で見かける事はあってもあれほどの集団で観たのは生まれて初めての出来事で、東京には革ジャンリーゼントのニイチャンが実はたくさん居るのだという事が判りました。


客席ほぼクールス状態。本物も居たのかな、わかんないけど。


曲の合間に「アニキー!」というかけ声すら上がる有様。
なるほど、アニキって呼び名が良く似合う人だな、とも思いました。

BRIAN SETZER は元ストレイキャッツのメンバー。

その存在は知ってたけれど、そもそもロカビリーってジャンルに興味が無かった事も
あって僕はその頃の作品をほとんど知りません。

背がひょろっとして目がぎょろっとして両腕入れ墨だらけのロカビリー青年、そんな
程度の印象でした。

そのまま時は過ぎて、発表されたTHE DIRTY BOOGIE

どこか青臭ささを漂わせていたかつてのツッパリ青年は悪そうな雰囲気を残したままいつしか渋みの漂うオッサンに成長し、ホーンセクションを含めた大所帯のビッグバンドを率いて実にエネルギッシュになってました。

バンドが一体となって作り出すサウンドの奇跡。

スタジオ録音のはずなのにライブアルバムのように聴こえるのはなぜ?

音が踊ってる、生きている。決して練習だけで出せる音じゃない。

「骨の随まで」という言葉があるけれどまさにBRIAN SETZERのサウンドには骨の随まで染み込んだRock'n Rollを感じます。


人が年月とともに成長していくのと同じくきっとその人の奏でらるサウンドも成長するのです。

それは時間と経験と想いが積み重なってこそ創りだせる音、
音楽に限らず、全ての表現にも当てはまる事なのかもしれません。

アルバムの最初から最後まで気の抜けない怒濤のスイング。

最高のショーが詰まった一枚です。


文:ヰケダ
posted by JIYUGAOKA-ROCKS at 12:11 | Comment(3) | TrackBack(1) | B

TOM WAITS / CLOSING TIME

TOM WAITS / CLOSING TIME

CLOSING TIME

雨の日にはTOM WAITSを聴きたくなります。


とある日の雨の午後、ふと車内のカーオーディオでTOM WAITSをかけた時の事、

独特のしわがれた声と、美しく繊細なメロディが織りなす、けだるく、甘く、優しい
音楽。

そして静かに車の屋根を叩く雨音と、辺りをしっとりと包み込む空気、単調に繰り返されるワイパーの往復。

そんなものたちが不思議と絡み合い、なぜか全てがひとつになったような感覚を覚えて、その日からTOM WAITSと雨が結びつくようになりました。



TOM WAITSの音楽には、たちこめるような人間臭さを感じます。



まず初めに「人」がいて、そこから自然に湧き出てきたような、

必然として生まれて来た音楽という印象があって、

どこかカッコ悪くて情けない空気を秘めつつも、

なくてはならないものがぎっしり詰まっているかのようで

音の中に確かな鼓動と息吹を感じます。


己の表層の部分をすんなりと突き抜けていつのまにか心の奥にすーっと入り込んでくるような音楽です。

発表当時、TOM WAITSはまだ20代前半だったそうで、このアルバムはのデビュー作でもあります。
早熟というか、早老というか、20代の作る音楽とはとても思えないほど、深く、人間臭い空気を持った音楽。

その後の作品は数あれどどうしてもここに戻ってしまうアルバム。



聴く度に心が洗い流されてしまう一枚です。


文:ヰケダ
posted by JIYUGAOKA-ROCKS at 19:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | T
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